介護士ってどんな事をしているの?
・高齢者の日々の生活をお手伝いします
・高齢者のできない事をお手伝いします。
・できない事をできるようにお手伝いします
・日々の生活に楽しみをもってもらえるようお手伝いします
具体的には?
- 食事
- 排泄
- 移動
- 口腔ケア
- 入浴
- レクリエーション
★食事
・自分で食べることができない人のお手伝いをします。
・全部手伝うのではなく、スプーンやお箸を持てる人は、介助者が手を添えて自分で食べれるように手伝います。
・目が見えない方には横でおかずの種類や場所を伝えたりします
・片手しか動かない方には途中でお皿の位置を変えて食べやすいようにします
・普段の食事量や水分量を把握しておきます
「今日はいつもと比べてあまり食べてないな」
と違和感を感じると体調がすぐれないのかな?と気にすることができます
この違和感が大事です。
何事においても早期発見は非常に重要です。
早く見つける事ができたら対応も早くできます。
★排泄
トイレに案内します
座位保持(便座に座る状態を維持)できない方はおむつと尿取りパットを装着し、
排尿や排便があれば交換します。
足の力が弱く立てない方でも、座位保持が可能なら職員が2人で対応し一人が体を抱えて、一人がズボンやパンツを下ろしトイレに座ってもらいます。
排尿や排便については抵抗があると思いますが、1週間くらいで慣れますので、そこまで気にしなくて大丈夫です
移動
杖や歩行器、車いすなど高齢者が移動できるような用具があります。
もちろん何も使わず歩く人もたくさんいてます。
車いすにはタイヤの横に輪っかがついていて、それを回す事で自分で動く事ができます。
口腔ケア
歯磨きの事です
食後に自分で歯磨きができない方のお手伝いをします。
また入れ歯の方の入れ歯を洗ったりもします。
うがいができない方にはガーゼを使って口の中の残渣物を除去します
単純な事ですが、なかなか重要です。
歯磨きが不十分→虫歯→食事が食べれなくなる
舌が洗えていない→味覚が鈍くなる→食欲がなくなる
口の中に食事が溜まっている(うまく飲み込めていない)→ベッドで横になる→喉が詰まって息ができない
など上記は大げさに表現していますが、このような可能性も考えられるので、口腔ケアはしっかりしてもらいましょう
入浴
衣服の着脱と入浴中の介助があります。
服を脱いでいただき風呂場で頭や体を洗います。
基本自分で洗えるなら任せて、背中や足先など手が届きにくい所は介護士が手伝います。
浴槽に入る方法は何種類かあり、施設の設備によって異なります。
私が働いているところでは、浴槽に入るまでに階段があり、歩ける人は階段を使って浴槽に入っていただきます。
・中間浴 入浴用の椅子に乗り、機械を操作することで座ったまま湯舟に入る事ができます。普段
車いすを使っている方が対象です
・シャワー浴 入浴用の椅子に座り、湯舟には入らずシャワーのみします。
心臓の病気があり、医者から湯舟に入る事を制限されている方
体の調子が悪いけど、さっと汗を流したい方
湯舟に入るのが怖いと感じている方
などの方が対象です
・清拭 入浴はせずベッド上で体を温かいタオルで拭きます
熱がでていたり、体調がものすごく悪い方が対象です
レクリエーション
体や頭を動かすゲームみたいなものです。
想像してください。
朝起きて朝食を食べ、トイレに行ってぼ~っとする
昼食を食べ ぼ~っと する
夕食を食べ寝る準備済ませて寝る
1日が凄く長く感じますし、退屈で仕方ないでしょ!!
そこでメリハリをつけるために間にみんなで体操やちょっとしたゲームをして少しでも楽しめるようにする。これがレクリエーションです。
難しく考える必要はありません。
これをしなさい!とか固定もされていません。
体操・玉入れ・早口言葉・計算問題・間違い探し・歌を歌う・折り紙で紙飛行機を作って飛ばす等などなんでもありです。
この時の注意点は2つ
・人間の趣向は様々。歌が好きな人もいれば嫌いな人もいるという事を頭にいれておきましょう
1つのゲームで利用者全員を楽しませる事は難しいということです。
なので、今日はみんな楽しそうだったけど、○○さんはきてくれなかったな。
自分のレクリエーションは嫌いなのかな?と落ち込む必要はありません!!
○○さんが興味を示すものは何かを考えて次に実行すればいいのです。
・自分が一番楽しむ事
これが私は一番大事だと思っています。
こちらが楽しめば相手も自然と楽しめます。
暗い顔でやる気なさそーに進行されたら、ゲームをしている側も楽しめないと思います。
やる時は元気よく、とにかく楽しみましょう!
その他
介護士は人が相手の仕事です。
介護士にとって大事な事は、相手の立場にたって物事を考えることです。
相手が何を望んでいるのか?どんな事をしたいのかを考える
人は何もしないとどんどん能力が衰えていきます。
なので出来ることは自分でしてもらう
残存機能の活用といわれます。
基本的な事は学校や本で学ぶことができますが、人間の性格や病気、困っている事は様々なので、その時々の応用が必要です。
何も難しい事はありません。
もし自分が片手しか動かないなら、食事の時どんな事をしてくれたら助かるか。
もし自分の目が見えなかったら、どんな風に声をかけられたら安心できるか。
もし夜眠れなくて不安に感じたら、どんな人にどんな事をしてほしいのか。
もし自分がトイレに行きたくなって介護士に伝えた時、どんな対応をしてほしいか。
このような事を考えながら、仕事をすると相手が言ってくる前にこちらから困っている事を解決する事ができます。
自分から「髪の毛切ったねーん」っていう前に先に「髪型変えた?」って言われるようなものです。
相手が何を望んでいるのか?を考えるようにしましょう。
この考えには例外もあり、
「私は人に殴られたら嬉しいので、高齢者を殴りまーす」っていう考えの方は別の仕事をしましょう。
大切なのは○○だから出来ないと決めつけないでください。
認知症だから言った事を覚えられない。何を言っても無駄だ
麻痺があるから自分で出来ない
といったようにこちらが一方的に決めつけないようにしましょう
ではまた次の記事でお会いしましょう
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